金縛り


「ピピピピ…!ピピピピ…!」

いつもの朝の嫌な音。


もうそんな時間か。
まずは目覚ましを止めなきゃね、と。


………………あれ?…身体が動かない。

え、何これ、もしかして金縛り?

金縛りって霊感が強い人がなるやつでしょ?

え、オレ霊感全く無いんだけど。


でも本当に身体が動かない。


「ピピ…ピピ…!ブブブ…ピピ…ピピ…!ブブブ」

やばい、スヌーズ機能の最後の目覚まし、アラーム&バイブの音だ。

いつもはこの音がする前に起きて止めるんだけどな。

「ピピ…ピピ…!ブブブ…ピピ…ピピ…!ブブブ…」

うるさいなーもー。

金縛りの解除ってどうすりゃいいんだ?

自分には無縁と思ってたんだけどな。

あぁどうしよう。このままじゃ遅刻だ。

「ピーンポーン」

あれ、こんなアラームあったかな。


「ピーンポーン」

あ、インターホン?
あ、身体が動いた。…………というか、目覚めた?!

「ガチャ」
「あ、ユウスケ?遅刻だよ(笑)。店から連絡があって起こしに来たぞ」

と聞き慣れた声は同期の片桐君だ。

遅番だった彼はわざわざ出勤前に寄ってくれたのだ。


…………………最悪だ。

金縛りの、夢かよ↓↓


「…ヨッチャン(片桐君)、ゴメンね。起こしてくれてありがとうね。」

表参道店☆ コミュニケーション部   大竹